応募に向けて楽しく手直し

最初の2ページほどを、気の利いた表現にするためにほぼ丸ごと書き換えました。

まあ、こういうのって自分で考えるのも大事だけれど人に見て貰うのが本当は一番良くて…

でも無料公開したからって、的確な意見を貰えるわけじゃないですからね。

同じ志の人同士で集まって限定公開で意見交換できたら理想ですが、ざんねーんながら、そういう場は投稿サイトでは全く形成不可能なので。


というわけで、結局は自分を除くと「応募する事」で一番的確な、尚且つ一番手厳しい評価を貰うという事になりますね。


・言葉を無駄にしない

・単調にしない

・冗長にしない

・できればリズムよく

・攻める時は一気に攻める


こんな感じで直してます。

もちろん、内容自体を変えると崩れるので、表現を変えるというだけです。


この作品を通じて、現代ものを書く楽しみというものも一つ覚えた気がします。

それは、特定の職業であるとか特定の技術であるとかの知識の勉強(あるいは取材)です。

これは時に、小説を書くうえで面倒な障害にもなりますが、単純に自分の知識も増えるし、余裕がある時にやる分にはとても楽しい作業でもあると思うのです。ファンタジーにはない楽しみだと思います。

現実に縛られずに自由に構想ができるのがファンタジーの良い所ですが、逆に現実にある知識などを直接適用できない面があります。


現代ものでも、リアルを追求するあまりに現実の知識に忠実過ぎるほどに詳細にすると、いかにも説明くさくなって小説の良さが失われたり、「現実の面白くなさ(例えばそういうものがどの職業にもあると思います)」が小説にそのまんま反映されて面白くない小説になるという危険もあると思います。

ですからそこは、現代ものでもさりげなく「ファンタジー」を織り込んでよいものと思います。

例えば、現職の人から見れば「こんな職場あり得へんよw」というものであっても、「通常はそうだが」と断ったうえで「そこはそういう所だったのだ」と、小説の中の世界を堂々と描いてよいと思います。

(※ミステリの探偵職や主役級の刑事職などはほとんどそうでしょうね。)

恐らく、良くはないのは、ある職業人や肩書きの「一般」を「こうだと」決めつけて描写してしまう事。

例えば、「看護婦は優しい」等。そうすると、「現実はそうではないですよ」「現実を見てませんね」などと反論が来ます。

でも、特定の「優しい看護婦」をキャラクターとして描写する事自体には何の描写もありません。

現実の病院で仮に性格の悪い最悪の看護婦で満ちている職場があったとしても、それはあなたの職場がそんな感じでお気の毒ですねで終わらせられる話です。

つまり、現実の特定の職場の現状というのもまた、重視すべきではあっても過度に一般化はできないという事です。

(※これは、男女などの性別にも言えるかもしれませんね。

例えば、「女は優しい」「男は強い」などと表現すると現実を見てないだの差別だの反発される事がありますが、「優しい女」や「強い男」を個人としてのキャラとして描写する事には何ら問題はありません。

現実にクズみたいな女や男が存在するからと言って、それを一般化して「女は●●」「男はxx」とは言えません。

作品世界では「現実のクズ女・男」とは違う女キャラ、男キャラを堂々と描写してよい事になります。

さらにこれは、ファンタジー的な「姫」「騎士」などの職業にも応用できそうですね。すなわち騎士一般が「女性を大切にする」とは限らないとは反論的に主張できますが、「女性を大切にする騎士」はキャラとして書いて良い事になります。

その場合、なぜそのキャラはそのような考え方や行動をするのか?という事を突っ込んで書けば味の深い小説になるかもしれませんね。つまりは、「騎士だから」そうなのではなく、生い立ちや経験なども含めてそのキャラが「そのような騎士」である所以を語る自由度が作者にあるわけです。)

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