【ソシャゲ】をテーマにした小説
「”雫”2杯ちょーだい」
「あいよー」
超国家特務組織<カルネアデス>一階、職員用酒場。
新人エクスキュータの私は先輩に連れられてここに来ていた。
「”雫”ってなんですか?」
「知らないの? 黄金蜥蜴の雫。結晶化した
「うえっ、おしっこ?」
「これが栄養価高くてね、筋トレ後に良く効くんだ。軽く砕けばお薬みたいなもんだから、一粒飲んどくきなって。これ飲まないとエクスキュータなんてやってけないよー?」
お通しがごとく席に出されたそれは、小指の爪程度の大きさの黄金色の結晶体で、照明をキラキラと反射して綺麗にも見える。しかし言われてみればなるほど確かに、これはおしっこの色だった。
言われた通り砕いてから、勇気を出して口に入れてみれば、思っていたより臭みはないし、味はお酒に合いそうなしょっぱさで、おしっこであるという情報さえ気にしなければ問題ないくらいだった。
「で、えーっと、君の支給装備はなんだっけ?」
「
「青精かぁ~~~……」
「え、なんですかその溜息は」
「いやね、必要な素材を鍛冶部門に持ってけば打ち直してくれるんだけどさ。青精の場合はアレ倒さないとなのよ」
「アレって?」
「
「同期の青精使いはアレよ、
「うあ……」
「あと槍なら、
「先輩はどうなんです?」
「私は
「けど? けど、なんです?」
「アレの巣には
主に沼地に生息しており、
「ぐえっ」
「まぁ
「う~~~、気持ち悪い話はやめましょうよ。お酒が不味くなっちゃいますよ」
「うん、そうだね、そうだそうだ。たいしょー! 新入りのお祝いだから
「おっ、今日からお前も先輩か? 奢ってやんな奢ってやんな、マケてやらないけど」
「え~~~、ケチー」
なんだかんだで奢ってもらえた
後でこの酒が深紅であるのは
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