諸人こぞりて赤髪の覇王迎え祀れ ~久しく待ちにし死はきませり~
ももち ちくわ
第1部:覇王の再臨
序章
プロローグ:創世記
この世の最初に創造主:Y.O.N.Nがいた。
創造主:Y.O.N.Nはエイコー大陸を造った後、その東に大海を挟んでテクロ大陸を造る。
その大陸はエイコー大陸とは違い、種族同士で相争うように仕向ける。
ドワーフ族が支配するゼガーン国。ニンゲン族が支配するワジン国。エルフ族が支配するラ・ムー国。魔族が支配するジ国。そして亜人と呼ばれる半獣半人が支配するショウド国の5か国がテクロ大陸で産まれることとなる。
しかしながら、創造主:Y.O.N.Nは拮抗し合う5か国の状況を嫌い、各国に自分の血を受け継ぐ『覇王』、『勇者』、『魔王』、『英傑』を各国に送り出す。そして、4人の超人たちはテクロ大陸に起こった戦火をさらに広げ、創造主:Y.O.N.Nをおおいに喜ばせる結果となる。
ゼガーン国は『覇王』の手により滅ぶ。そして『覇王』はその地で新たに国を興す。その国の名は『ダイクーン王国』。覇王:シノジ=ダイクーンの名より取られた国名であった。
新興国:ダイクーン王国は覇王:シノジ=ダイクーンの指揮の下、テクロ大陸中の国々を蹂躙しはじめる。その結果、魔族が支配するジ国とニンゲン族が支配するワジン国は滅亡する。
だが、生き延びた『魔王』と『勇者』は手を組み、エルフ族の『英傑』と共に『覇王』と最終決戦に臨むこととなる。しかしながら、『覇王』の力はすさまじく、ひとり、またひとり、超人たちは倒れていく。
弱者たちを踏みつけ、高笑いをする『覇王』の前に、ひとりの若者が立ちふさがる。『覇王』は振るえる両手で
それから320年後に魔族とニンゲン族との戦いから始まった第2次テクロ大戦が起きる。それが収束してから180年後には、今度はドワーフ族が支配するダイクーン王国が第3次テクロ大戦の発端を開く。
窮地に陥ったドワーフ族は覇王復活の儀式を執り行う。創造主:Y.O.N.Nが人々に与えた施しは、再び5種族たちがテクロ大陸を死神が隣人と並び立つ大地へと変えていくことに繋がっていく……。
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