(二)-5

 ただ、残念ながら、情報はなかった。ただし、蒲田虚空について若干の情報をもらうことができた。もともと空想画家として絵を描いてきたが、当初は全く評価されていなかった。しかし、最近になり、若者を中心としてその評価が上がってきているという。石見屋はきっとそこに目をつけたのかもしれない、とのことだった。


 四番目に、私が連絡したのは大学の恩師である宮前明浩・野火止美術大学教授であった。

 状況を説明すると、また後日返事をくれるとのことだった。ゼミのOBに連絡して探してくれるらしい。


(続く)

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