第2話 KISS
ジェシックは今、泉の中で水浴びをしながら楽しんでいるのですが
サラナは誰も近づけないように辺りを見回りしているのです。
見回りをしていると言っても泉の周りを警戒しているだけですので
特に特別な事をしていないのです。
そんな最中でジェシックがサラナの事を見つけると少し離れているので
「サラナも一緒に泉の中に入らない~~~?」
と叫んでいるのです。
ジェシックの声に気付いたサラナは大きな声で
「遠慮しておきます~」
と聞こえるように言うのでした。
そうするとショーツ姿であるジェシックが泉からあがって
そのままサラナがいる所まで駆け足で行くのです。
サラナもジェシックがこちらへ向かっているのがわかると
立ち止まって待っているのです。
しばらくしてジェシックがサラナの元へ辿り着くとこう言うのです。
「遠慮しておきます~ってどういう事なの? 私のお誘いを断るの?」
「そう言うわけじゃないですけど、ジェシック様が楽しめるように
警戒しておかないといけないのです」
「それはそうだけど……楽しめる時に楽しまないと損じゃないの」
「そうですね……でも今はやめておきます」
「あっ、そう言う事を言うのね」
今のジェシックはショーツ姿ではありますが、さっきまで泉の中に
いたのですから身体から水滴がポタポタとまだ垂れているのです。
「ごめんなさいっ、ジェシック様」
「ねぇ、お詫びにキスしなさいよ」
「キ、キスですか?」
「そうよ、キスしなさい」
「わかりました、ジェシック様」
サラナはジェシックの事を抱き寄せるとそのまま見つめていまして
ジェシックの唇に唇を重ねてキスしているのでした。
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