怠惰の大罪を背負ったけど何の因果か同時に娯楽神の加護を授かったおかげで働いたら負けの無敵状態になってゲーム三昧
きゅーびー
第1話 始まりは突然に1
「あぁ、異世界転生したいなぁ、異世界召喚とかトリップでもいいけど…」
いつからだろう、こんな夢物語を本気で願うようになったのは。
いつからだろう、現実と向き合うのをやめたのは。
いつからだろう、現実を味気なく感じたのは。
いつからだろう、リアルで生きていくことに飽きたのは。
特別な事があった訳じゃない、特別な理由がある訳でもない。
只々毎日がつまらないと感じるだけ。
誰しもが一度は考えた事があるだろう。
自分は特別だと、他人とは違うのだと、だが大半の人が気付いてしまう。
自分は特別な何かではないと。
ただその事実に気付くのが早いか遅いかで、人生は大幅に変わる。
変えられるのは、変えようと足掻く者、変える努力が出来る者だけ。
だが、世の中には特別な存在だと思い込んだままの人間もいる。
その人達は幸せだろう。
気付けば辛い現実と向き合うはめになるのだから。
こんなくだらない事を考えてしまうのは、気付くのが早かったのはいいが、努力する気概もなく、楽な方に逃げて来たからだろうか。
それとも、いつか特別になれると心のどこかでまだ希望を抱いているからなのか。
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