タイムライン

九日一徳

第1話 【2037—2040】 分断以前の日本

2037年は、世界が混沌の時代に突入してから12年目。気候が暴走し、ウィルスが爆発し、海水面が上昇したため、世界中のすべての国で政権が崩壊に近づいている。そして日本も、このような状況に直面している……


日本の現政府(架空)は、戦后アメリカとソ連(主にアメリカ)の支援下にあった。『日本国憲法』によって作られた政府。


詳しくは参考にしてください→https://kakuyomu.jp/works/1177354054919298945


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【2037年5月2日】

日本政府は、国家財政権を世界独占財団の「第二明船」に任せている。


発端——第二明船が建設を請け負った海水面上升防止のための「東京堤防システム」が完成したことだった。しかし、日本政府は深刻な財政危機のため、「第二明船」に多額の後納金を支払う余裕がなかった。そのため、「第二明船」が主導する「グローバル改造計画」を受けた。国家財政権も「第二明船」に委譲した。


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【5月4日】

日本の主要都市で大規模デモ。歴史的に「五四ストライキ」という。


発端——政府が「第二明船」に国家財政権を委譲したことへの反発だった。デモに参加した民衆はこれを「主権を失って国を汚す」行為だとみなしている。


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【2038年4月27日】

格仁天皇(架空)が京都に移る。


発端——日本政府が天皇に天皇の皇族が東京を離れることを要求したことである。


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【2040年7月】

日本政府は森山内閣の主導で大統領制と一党制に移行した。「日本統一党」が日本で唯一の合法的な与党になった。国名は「日本共和国」に修正された。首都は東京です。天皇の元号を取り消す。


…………………………


同時に、2040年でもある。世界独占財閥「第二明船」は、日本を含む世界124カ国の財政権と統治権を獲得した。世界の「明船時代」は、ここから始まった。




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