口は悪くとも、心の底では孫のことを想っている祖母。主人公は、新天地で生きていけるのでしょうか?続編を読んでみたい作品です。
お婆ちゃんと孫が迎える地球最後の日と解釈して読みました。若者が地球から火星に流出する未来。お婆ちゃんと、アンドロイドやAIという対比がおもしろいです。SFなのですが、難しい設定はあまりなく、私の中では、『銀河鉄道の夜』だとか『グスコーブドリの伝記』のイメージです。個人的な気持ちなのですが、お婆ちゃん子としてはグッとくるお話です。
まず一言だけ言わせてください。この作品は、最高です。温暖化で地球が滅亡すると言われる中多くの人が火星へと逃げ出すというSFストリー。といってもガチガチではないので、気軽に読めるし入りやすかったです。あとキャラクターの設定がしっかりしているなととても感じました。(主人公が、ロボットのことを名前では呼んでいないところからお婆ちゃんの影響を受けたと会う緻密な設定を感じられた)お婆ちゃんの物騒だけど背中を押させる言葉にも感動。ぜひ読んで欲しいSFストーリです。