第2話 シイちゃんと保健室♡

 私は目を覚ます。うーん、どこだ、ここは。私はチラッと右の方に視線をやる。すると! そこには! シイちゃんが添い寝をしているではないか! うふっ♡ かわいい♡ って、ここは保健室なのかな? えーと、つまりは私とシイちゃんは出来ちゃったの!? うーん。けれども、どうしてここに寝ていたのか? イテテ、後頭部が痛い。なんだろう?

「うーん、ルノちゃん……あぶない、むにゃむにゃ」

 ん? 寝言かしら?

「ルノちゃん……いくら女子が好きだからって、プールの覗き見はよくない……」

 えっ!? ちょっと待って?! 私、シイちゃん一筋だよ! って、私は男子か!?

「あれ? ルノちゃん、起きてたの?」

 シイちゃんが目を覚ます。

「私たち、ついに……♡」私は照れている。

「は? ルノちゃん、私のことをうしろからスカートめくりしたでしょ? それで私はびっくりしてハイキックをしたのよ?」

 私はシイちゃんの言葉で全てを思い出した。そうだ。私って、シイちゃんの真っ白なパンツを最後に見て気絶していたんだった。うーん、やっぱり私はすることが男子。

「あれ? それじゃシイちゃんはどうして一緒に寝てるの?」

「ごめーん☆ ハイキックがキレイに決まりすぎて、悪いな~☆ と思って」

 うーん。シイちゃんって、よくわからない。

「えーと、私が気絶して、シイちゃんと保健室で二人で寝てた? あ。あらー♡ やっぱりこれって♡」

「ルノちゃん? それはない」


続く

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