その76 太陽と散歩

日光浴を兼ねて

散歩に出た


人と目を合せたくないので

視界が狭まりがちだ


太陽が照らしている

空に太陽がある

そう思って顔を上げ

前方を見据えた


道の上に青空がある

神社を抱く杜もある

天地の広がりがそのままだ


胸中の縺れや拘りを

太陽がウーンと引き伸ばして

照らしつける


とてつもなく

大きな広がりのなかに

私を置く


太陽より広大なものはない

この光のなかを

歩いていけばよいのだ

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