その32 国家独占資本主義

                        

彼らが「国」と言うとき

「国」はないと応えろ

人々がいるだけだ


働く人々が

生み出した富を

収奪できる者が

遂には国政をも掠め取る

という仕掛け


彼らは臆面もなく

「正義」と言う

利の追求を


「国家」には

「神聖」がつきまとう

醜悪な行為には

美しい覆いが欠かせない


彼らが「国」をふり回すとき

「国」はないと応えろ

人々がいるだけだ

世界を支えている

働く人々がいるだけだ


彼らには

「国家」が必要だ

私利の素面では

とても表は歩けないから

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