第8話 少し回想

記憶を辿ってみます。

良し悪しは別にしてその他モロモロだった思い出たちに今一度ここで息を吹きかけて呼吸をさせてみたくなりました。

でもかなり傷口もあるはずなのに今は何かへのカッパ、みたいな爽快な気分です。そうです、へのカッパ。

あ、でも文字遊びに任せて色んな話が出てくるけど昨日までの出来事はどうにかこうにか自分なりにクリアしてます、ということか。

この地点から私は今までの歩き方を再確認し悪いところは改善もしていこうかなどとほくそ笑むんです。

人の原点て何だろう。

私が思うに自分に照らし合わせて考えていると、私の原点は家族ですがある意味、恋愛も大事な始まりの原点でした。

記憶は彼との出逢い、別れから今日に至る。話せば長~くなる。彼以外の男性とのおつきあいはなかった訳ではない。けれど嫌いで別れたことではなくケンカして別れたので想いはずっとずっと彼にあった。

そう、この古傷だけはどうしても乾かない。二人は青く青く傷つけあいケンカしてばっかり・・・そうして別離がありました。とてもとても悲しくて別れの日にその背中を追いかけて足がもつれてこけました。こけた勢いで前歯が折れてなりふり構わず大声を出して泣きわめいたことを今でも覚えています。失恋のショックと怪我の痛みは、わたしにとって生涯で一番大きな悲しみでした。その後、大好きな彼の記憶をこころの一番奥底に追いやりました。追いやって封印してしまったのです。今思えばそれ以来、彼のことは忘れて生きてました。そうしなければいられなかった。若げのいたり、てあるけど当事の私はそんなことがあっても誰に話すこともなく一人失恋を背負ってました。両親にすら言わなかった。

ただその想い出たちを封印したから。

何か重たい話です。

そんなつもりじゃなかったのに。暗くなってませんか。

もとい。

その時、無理したことが後に大きな代償となってブーメランのごと我が身に返って来ることを知るよしもなかった私です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る