第4話
チャリン、、、陽香関病院のドアの音が鳴る
はぁはぁはぁはぁ、、、
明らかに走ってきた弱々しい吐息が聞こえた。
あ、、はぁはぁ、、、あ、、あの、、、
僕は奥にあるソファーから飛び立つと
玄関へ近づいた。
そこにいたのは
長い美しい黒髪を濡らした彼女
ホワイトのふわふわのアウターが
雪と一体化している
天使が舞い降りた、、と思ったのも束の間
あっ!あああああ!!!!
必死すぎて彼女を忘れていた
終わった、、、
と僕はその気持ちをスッと沈めて
あっあの、、、すみませんでした。
置き去りに、、、というと
彼女はいつものようにニコッと笑って
呼吸を整えてから一言
あきときさん、子猫は?
あっ、えっ、あっ、
あっ今遥先生に見ていただいてます。
きっと大丈夫ですとどもりきった恥ずかしい姿を
さらにさらした。
彼女はそんな事は気にする様子もなく
ホッとしたように
あっよかった、、、あきときさんの知り合いの獣医さんですよね?よかった。
きっと助かりますねと
先程の神社での姿とは思えないほど
冷静に話した。
かちゃん、、、
診察室の扉が開いた。
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