第8話 影のファンクラブ

 皆さん、はじめまして。私は巻沢影次まきざわえいじ。影に生きかげ君と呼ばれている。そして私の他にも集まっているメンバー達は転校生である想華おもか遠離さんと憎き田中の友達、真志鳴強華ましなきょうかの隠れファンクラブなのだ!


 そして私は、このファンクラブの会長をしている。今回なぜ私が仕切っているのかというとだ、まずはこれを見てもらおう。



 〜 校舎裏 〜


 そう、あれは校舎裏に真志鳴強華ましなきょうかさんが呼び出しを受けたとのファンクラブ会員から情報があり、見に行ったあの日だった。


「ねぇ、田中。私と……そのさ……付き合ってくれない?」

「たくしょうがないな〜」

「え?いいの?」

「ああ、いいぞ」

「やった!ありがとう!」


 〜 現在 〜


 会議室(仮)


「この会話文を見て、会員たちよ。気づいたことを述べたまえ」

「はい!」

「はい、そこの会員No.10032!」

「胸のサイズ、実はパッドで誤魔化しているらしいです!」

「おい、こいつの会員を剥奪する。やれ」

「待ってくれ!俺は無実だーー!ああーーーーーー!」


 〜 制裁 5分後〜


「それでは改めて、聞こう。何か気づいたことを述べたまえ」

「はい!」

「返事がいいそこの、

 会員No.201931!」

「貧乳に栄光あ、え?ああぁぁぁーーーー!」

「そんなとこしか見ていないのか!」

「はい!」

「今度こそ頼むぞ!No.999!」

「どう見ても告白にしか見えま、

   あれ?うああああーーーーーー!」

「真面目すぎてつまらん!失格!」


 〜 制裁(以下略)〜


「最後は本人に聞いてみるとしよう。

             連れてこい」

「ちょっ!はっなっせ!

       俺が何したってんだ!」

「田中被告。貴方は女性、しかも真志鳴強華ましなきょうかに告白されていた。異論は?」

「あれは……買いも、」

「まぁなんだろうが貴様が羨ましい事に変わりはない。よって判決は死刑とする」

「いやいや待て待て待て!」

「やかましいぞ。雑○!

裁きの時だ。田中を裂くは我が乖○剣……」

「いやそれもやめとけ!色々とまずいぞ!

 ぐあああぁぁぁあああうぼべばーーー!」


















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