100話 謎の組織の情報を得ました
俺達は冒険者ギルドで新たなクエストをクエストボードから探している。
そんな時、背後から会話が聞こえた。
「最近暗躍している組織があるらしいな。容赦なく冒険者や貴族などを殺すそうだ」
「怖いわね。私達も狙われるかも」
「Aランクより強いのは間違いない。何せティーダとかいう奴がSランクだからな」
「本当に怖いわね。まあ冒険者になった時から死ぬ覚悟はあるけど。いざとなったらねえ」
「ああ何者なんだろうなその組織」
ティーダだと!?
あのティーダか!?
謎の組織とは何だ。
受付嬢にでも聞いてみるか。
「それで私にですか」
「ああ。何か情報を掴んでないか?」
「少しだけ入って来てますね」
「教えてくれないか」
「少し待ってください。本部に連絡とりますので」
「悪いな」
「構いませんよ。仕事ですから」
受付嬢が冒険者ギルド本部に連絡を取る。
数分後俺達の前に戻ってくる。
「ホワイトアリス様に話して構わないそうです」
「そうか。聞かせてくれ」
「先ず謎の組織の名前ですが、ダークアーラと名乗っていたそうです」
「ダークアーラ?」
「まあ意味は分かりかねますが。その中にティーダが所属しているようです」
「目的は?」
「さあそこまでは。ただ多くの人を殺しているのは事実です」
「そうか。感謝する」
「いえいえ。こちらも情報を掴み次第お教えいたします」
「悪いな」
そう言って俺達は一度宿屋へと戻る。
作戦会議だ。
「ティーダが関わって来るとなれば、敵対しそうだな」
「そうね。襲ってくるかもしれないわね」
「Sランク昇格目指すより組織について探るか?」
「それもありね。どうするラーク?」
俺の判断に皆従うと言った。
俺は後手後手にならないように先手を打つべきだと考えた。
「じゃあ組織について探るか」
「オッケー」
「うむ」
「はーい」
「分かりました」
「分かった」
「りょうかーい」
俺達は一旦Sランク昇格を後回しにして謎の組織ダークアーラについて調査することにした。
バレッド達の行方も気になるな。
一体ティーダは何を考えていやがる。
一応セーブしよう。
「セーブ」
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スロット1 フレッディーノ国宿屋
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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さあ出発だ。
俺達は謎の組織ダークアーラについて調査を開始する。
♦
ティーダはある人物と出会っていた。
腰まで伸びた白銀の綺麗な髪に誰もを魅了するような白銀の瞳。
そして容姿端麗の美少女がティーダの前にある椅子に座っていた。
「それで実験体はどうなの?」
「順調だ。二人を実験体として暴れさせてる」
「目的を見失わないでね」
「分かってるよ。それよりそっちはどうなんだ?」
「私は順調に集めてるわ。邪魔さえ入らなければ問題ないわ」
「ホワイトアリス」
「何それ?」
「Aランクパーティーだ」
「そんな雑魚が何?」
「いや何故か屈辱の顔を見せたくてね。そいつらに」
「因縁でもあるの?」
「いや別に。只の趣味だ。ラークとか言う少年は面白い」
「ラーク? そのホワイトリスとか言うパーティーメンバーの?」
「ああ。俺の実験体とは因縁があるらしい」
「ふーん。まあどうでもいいけど目的を履き違えないでね」
「ふっ、分かってるさ」
「だといいけど」
「じゃあなエルージュ」
「ええ。さよならティーダ」
エルージュはティーダの前から姿を消した。
ティーダは一人謎の建物の中で大笑いをした。
「はははっ。さあラーク、お前に地獄を見せてやる」
ティーダはそのまま何処かへ消えた。
椅子を粉々に壊してから。
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