ある日怪物が

じん

ある日怪物が

少年はある日ふと考えてみた。


僕はなんのために生きているんだろう。僕が生きている意味ってなんだろう。たまたま爆発が起きて生まれた広大な宇宙のちっぽけな星のちっぽけなたった1人の人間に一体なんの意味があるんだろう。

なんだかなんのために生きているのか分からないな。

そんなことを考えるのは僕が宗教を信じてないからなのかな。

そんなことを考えるくらい余裕が持てる生活を過ごせているからなのかな。


少年は今まであった地面が崩れ、地面の上にあったもの全てもが崩れて無くなってしまったような、そんな気持ちになった。


あ〜あ、いつの日かやってくる宇宙に住んでる大きな怪獣に食べられるために生きている。

そんなことでもいいから何か生きている理由が欲しいなあ。


そんなことを考えながら少年はだらだらと見ていたテレビを消した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ある日怪物が じん @jinn3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ