煙と雨

傘を見た

夢を見た

君が居た

暮れを見た


僕は居た

君と来た

君は居た

君を見た


僕はした

君は待て

暮れが来た

夜が来た


雨が降ってないのになぜ傘を差すの?

僕はそう言い、涙をして、君の傘を、濡らすのままさ

君が笑ったような気がした!


ゆるかにも

かすかにも

かさのえわ

なくなって


君の傘は僕だよと、壊してしまうよ

誰も来ない、君は来ない、響きだけで、僕を騙した、怖くゆるぎないけど、濡ら……


あのさ


大きく包んでくれる傘になって

涙の雨、降らしながら、足を蹴って、夢を壊してしまいたいだなんて言う

もしも、時を、取り戻せたら、やり直せる?

でも僕は、どーせ変われないから戻さないよ

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