告白?

ふぅー。昨日は夏美さんのご飯めちゃくちゃおいしかった〜。心も体もリフレッシュされた。


今日も今日とて海斗と一緒に学校へ登校してきた。家からは近いので俺と海斗は歩きなのだが足取りが軽い気がする。


「おはよ〜う。海斗くん!」


「海斗く〜ん。一緒に教室まで行かない?」



海斗は今日は女子に囲まれているようだ。アイツめっちゃ困ってんな。だが俺は助けん。日頃モテている恨みだ。



「じゃあな、海斗!俺は先に行ってるぞ」


「えっ、待ってよ!海斗〜」


そうは言っているがアイツは俺に着いて来れない。それはなぜか?答えは簡単。アイツの腕は両方とも女子にガッチリとホールドされているからだ。



教室に入ると岡崎が話しかけてきた。


「あれ?海斗は?いつもは二人で教室まで来てるのに」


「あぁ、アイツは女子に捕まったんだよ」


「なるほどな〜。モテる男の悩みというわけか〜」


「ああ、ムカつくことにな」


「いやいや、お二人さん。モテない男達はつらいですな〜」


「「いや、お前もだろ!」」


いま話に入ってきたのは剣崎 充。剣道部の主将で根っからの剣道バカ。結構クセが強い気がするが、いいやつで、ノリもいいので話は合う。


そうしていると、チャイムが鳴り先生と一緒に海斗が入ってきた。いや、どんだけ絡まれてたんだよ。




キーンコーンカーンコーン


学校の授業が何事もなく終わり放課後の時間になる。海斗達も部活に行くため早々に木を出て行った。



俺も帰ろうかと思い教室を出ようとすると後ろから声をかけられた。


「あのっ!早崎君!ちょっとだけ時間もらえるかな?」


「え、いやまぁいいけど」


おお…。この人はクラスでも可愛いと言われている中谷 千夏さんではないか。ショートカットの髪にパッチリとした目。肌も日焼けが適度にあり健康的だと言える。



「じゃあ、ちょっと付いてきてくれないかな?」


「ああ」


突然のことでビックリしたが別に断る理由もないのでついていくことに。


え?これもしかして俺にも春が来たっていうやつか?


「ごめん。こんなところまで…」


「いや別に全然いいけど…」


うぉー!今の場所は校舎裏。校舎裏といえば、有名な告白スポットの一つじゃねぇか。

相手はクラスで可愛いと言われている中谷さん。しかも、今彼女は顔を真っ赤にしている。



いやー。岡崎と剣崎には悪いけど先にリア充の仲間入りしちゃいますわ。


「あのさ、私…」


うぉっ。心臓の音やべー。なんせ告白なんてされるの初めてだからな緊張するのは仕方ないだろう。


「私…。遠藤君が好きなのっ!」






へ?

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