第1話

@yoshi---ka

第1話

こんにちは。今月も来ました。また見守っていてください。福岡県にいるおじいちゃんおばあちゃんのこともよろしくお願いします。私はどうしたらいいんでしょうか。来月には解決していますか?また来月お花持ってきますね。


「毎月それ言っていますね。そしてあなた最近暇なの?」


目を開けて声が聞こえる方を見る。そこには、名前の書かれた石のみ。

見渡してみる。誰もいない。


「見えないでしょうね」

声はする。姿はないけど、少し笑っている話し方の声がする。

その周りをくるっと1周歩いてみる。誰もいない。

「ははっ、探しても見えないよ」

やっぱり声がする。今度はなんだか喜んでいる声がする。


目を開けた時から思っていた言葉を投げかける

「もしかしてお墓から…ですか?ええっと…先祖ってこと?」


すると、「そうそう。まぁ信じるか信じないかはあなた次第ってやつよ」

うわ、返ってきちゃった。


「ちょっと!心の声は全部聞こえているんだから!せっかく声かけてあげたんだから返事くらいしなさいよ」


まじか。怒ってる声がする。あ、聞こえているんだった。

「あ。すみません。ええと、ええと。先祖は先祖でも、あなたは誰ですか?」

「信じたのね。さすが。ちょっとあなたにはいろいろ言いたいことがたまってるのよ!」


おばあちゃんか。怒っている?怒っているよね?帰りたいな。来るんじゃなかったかもしれない。

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