「如風伝」それは、風のように

稲瀬

人物紹介

主人公 : たい文輝ぶんき

 本編の主人公。十八。名門貴族の三男で、現在は成人の儀礼の途中。武官見習いとして庶務官を務めている。

 性格は直情径行。末っ子の愛嬌と名門の育ちの良さからくる人徳の持ち主。

 最初の武器として選んだのは直刀ちょくとう。二人の兄がいるが優秀すぎて卑屈になる次元を通り越した。


同輩 : てい晶矢しょうし

 文輝と同じ年に生まれた同輩。名門程家の嫡子ちゃくしで未来の女将軍候補筆頭。文輝とは別の部署で武官見習いをしている。

 竹を割ったような性格で文武共に優れている。あまりにも優秀すぎて友人がいない。そのことについて複雑な心境になりつつも距離を取ろうとする文輝を責めることはない。

 一門の伝統により長弓ちょうきゅうを得意とする。


女官見習い : ほう伶世れいせい

 文輝の配属された戦務班せんむはんの女官見習い。十七。茶房さぼうと呼ばれる給仕を務めている。

 豪農・方家の令嬢で性格は慎ましく大人しい。文輝のことは悪く思っていないが、特別に行動するわけではない。

 本編では実は—―


通信士 : とう華軍かぐん

 戦務班の通信士。暗号通信である「伝頼鳥てんらいちょう」の術式を用いる才子さいし。二十代半ば。

 言葉が多いわけではないが、人柄から文輝はもう一人の兄のように慕っている。

 物語の途中、重大な秘密が明らかになり、凄絶な運命を辿る。


戦務長せんむちょう(上官) : りゅう子賢しけん

 戦務班を預かる長官。三十代後半での着任は異例。豪快な性格をしているように振舞っているが、実はあることを計画している。

 生まれは西国・郭安州かくあんしゅうでどうやら国主こくしゅ(王)のことを知っているらしいが—―


左尚書令さしょうしょれい : そん棕若しゅじゃく

 文官ぶんかんの人事を管理する左尚書さしょうしょの長官。理知的な老翁で、文輝たちと同様に名門貴族の一人。

 動乱に際し、文輝の手助けをしてくれたり、食えない狸爺ぶりを見せたりする。

 責任を取るのが老輩の役目とよく言う。

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