第3話 参

未だにお互いの事を見ているサクラとシャイグランドは一向に動こうとはしないし、

一体どうした事でしょうか?

「ねぇ、どうして攻撃して来ないのかしら?」

「攻撃しないんじゃない、ビビッているんだよっ!!」

「ど、どうしてなのかしら?」

「サクラの剣を見ろっ、剣が笑っているじゃないかっ!!」

そう言われるとサクラは破神剣ブラッドゼーニグルを見ているのですが

特に何もありません。


サクラが視線をシャイグランドに戻した時に、シャイグランドはサクラに向かって

「攻撃するからなっ!! 攻撃するぞっ!! いくぞっ!!」

そう言っているのですけど、斬りかかってくる様子もないのでサクラは拍子抜けした表情かお

「声だけは一人前だわ、しかし、それだと只の臆病者じゃない」

「はっ、はははっ、そうだな、そうだよな、情けない魔王だな、おひょん」

「おひょんって何よっ、おひょんって」

「おひょんと言うのは穿いているショーツを見せてくれという意味だ」

「えっ? 私の穿いているショーツが見たいの? 本当に?」

そう言いますとシャイグランドはニッコリと笑顔で首を縦に振り頷いているのです。


「どうしようかしらね、さっきシャイグランドは嘘付いたじゃないのっ」

「嘘って何だよ、嘘って」

「剣が笑っていると言ったけどね、笑ってなかったし、そんなの人に穿いているパンツを

見せるわけにはいかないかしらねっ!!!」

「俺はショーツを見る事に生き甲斐を感じる心優しき魔王だっ!!! あっははははっ」

「ごめんなさいっ、穿いているショーツを見せれないし、シャイグランドとは親友だけどね、

まさかシャイグランドがそんなにエッチだとは思わなかったわねっ!!!」


そう言われてしまうとシャイグランドは肩を落とし、本当に俯いて暗そうな表情かお

しているのですから、サクラもシャイグランドの表情かお見ているので

サクラ自身も親友なのに心の中でちょっと酷く言い過ぎたのかなって反省しているのです。


「ごめんなさいっ、喧嘩しているけど、仲直りした方がいいわね」

「そ、そうだな、そうするか」

サクラもシャイグランドもお互いに剣をおさめるとサクラは元の正常なサクラに戻るのですが

シャイグランドも冷静になり、お互いに傍まで行くとシャイグランドはこう言うのです。


「お願いだっ!!! 親友であるサクラの穿いているショーツが見たいんだっ、この通りだ、頼むっ!!!」

そう言いながら土下座してくるシャイグランドです。


「そこまでして見たいって本当にショーツを見る事に生き甲斐を感じているのかしらね」

「そ、そうなんだよ、いいだろ、サクラ」

「ん~、どうしようかしらね~」

そう言いながら頭の中で考えているサクラは首を左右に動かしているのです。

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