天遣燃実

紀之介

プロトタイプ

これで3人目

「─ どうした、お婆さん」


「すいません、お爺さん」


「また川を、大きな桃が流れてきたのか?」


「はい。中に子供が入っていると思われるのに、見過ごす訳には…」


「じゃが、これで3人目じゃぞ?」


「どうしましょう──」


「…また吉備団子を持たして、送り出すしかないじゃろう。。。」

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