元王太子の庶民ライフ ~意外と快適だったので王族には戻りません~
こうじ
プロローグ
人にとって『幸せ』とはなんだろうか?
お金持ちになる事か、出世して偉くなる事か、家族を持つ事か。
人によって幸せの価値観はそれぞれだし一概には言えない。
ただ、僕ケビン・リナースから言わせて貰えば『幸せ』とは目に見えない物であり当たり前に過ごしている日々が充実しているかどうか、だと思う。
端から見れば不幸に見えるけれど本人が幸福だと思えば幸福なんだろう。
例え、王族から庶民に大転落をしたとしても、だ。
そんな事が起こるのか、て?
起こるんだよね、これが······。
元王太子である僕が言ってるんだから間違いない。
数年前まで僕はリナース王国の王族の1人で王太子だった。
美人な婚約者がいて、忠実な部下がいて両親から期待されて全てが上手く行っていた。
順調に行けば僕は国王となりこの国を発展させるつもりだった。
しかし、実際は庶民として生活をしていて屋台で焼き貝を売りながら生活している。
当然、結婚なんてしてないしお城にも住んでいない。
だけど僕は満足している。
人生と言うのは何が起こるかわからない。
これは僕のそんな日常の物語だ。
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