学校ではオタクキモいって言ってくるクーデレ幼馴染が家でもキモいって言うけど、その分、デレた時は宇宙一可愛いです
青空零
第1話 プロローグ
いきなりで悪いが、俺はオタクである。それも重度のオタクだ。名前は
顔は至って普通だ。そこら辺に日本人高校生とほぼ変わらない。成績も普通だ。まぁ、よくあるラノベ主人公と同じステータスだ。
そして、俺は何故か幼なじみの女の子に酷く嫌われている。
学校の昼休みに俺は飯を食いに学食へと向かっていた。もちろん、一人で。
すると、向かいからとある美少女がこちらへ向かってきた。セミロングの茶髪に右側には赤いリボンを結び、パッチリとした目を持ち、学生服を着ててもその完璧と言っても過言じゃないスタイルは通り過ぎる全員の視線を奪う。俺は少し彼女を見て、すぐに他の方に向いた。
だんだん距離が近づいてきた。
3メートル…
2メートル…
1メートル…
すると彼女はすれ違う寸前に立ち止まり、反射的に俺も止まってしまった。
彼女は俺が手に持っているラノベを見て、無表情のまま冷たい目で、
「またそういうの持ってるの?キモい」
と、どんなにもメンタルの強い人でも、刃のごとく突がった声でそんなことを言われたら耐えられないはずだ。
そして、彼女はそれだけを言い残し、教室へ戻っていった。
周りからは、
「わぁ、またあの
色々聞こえる。てか名前間違えるな。
そう、彼女の名前は
そんな彼女がどうして俺にだけ話しかけるかと言うと、美桜と俺は幼なじみなのだ。元々、家が近くって親同士も凄く仲がよろしい。それで俺も彼女とは幼稚園、小中高と一緒だし、よく家に行って遊んだりしていた。
だが、中学に上がってからはあまり、話さなくなり、そのまま疎遠だった。そして、今となっては学校でずっと俺のオタク趣味を見ては『キモい』とばかり言うわれる。
何故か分からないが、多分単純にオタクがキモい、ってことだろう。
俺はその場から逃げるように学食へと向かった。
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