第54話 「それでいい:ツイッター対決・そば②」
夏の終わり、そばの花を見て、きみが言った。
「真白できれいだな」
一面の白。一面の清浄。遠くから、色なき風が吹いてくる。
私は黒い予感とともに両手をポケットにしまう。
やがて実ったそばは石うすで挽きつぶされ、薫り高くきみの中に入っていく。
きみと、白くて清浄な彼女の中に。
それでいい。
★★★水ぎわより一言
こちらが、オリジナル版です。隠しておりました(笑)。
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