第13話 状況改善
ある日、聖女候補の一人が、新聞をどこからか調達してきた。
町ではある話が、話題になっているらしい。
どこの記者が書いたのかわからないけれど、聖女候補や聖女の扱いについて真実の内容が書かれていた。
『人類の希望である聖女を、不当な扱いで苦しめて良いのか?』
そう人々に問いかけた記事が出回っているらしい。
今まで人々は、聖女の強く気高い部分しか見てきていない。
聖女を管理している人達が、あえて隠していたからだ。
聖女の威光は強い。
聖女の手綱をうまく握る事で、権力を得るためにそうしていたのだろう。
手紙の中で、そのことを話題に出したアスクはなぜか得意げだった。
『ざまぁみろだよな。わはははは』
笑い声をそのまま文面に書くくらいだから、よほどだろう。
疑惑に突き動かされた人々の働きかけによって、施設内の状況は大幅に改善した。
聖女候補たちが、長時間部屋に軟禁されたり、親元から無理やり引き離されるようなことがなくなっていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます