第357話 色仕掛け ②-SIDE 黒幕 *R指定 《1-345》-4⃣

「もう、いやよ」

そうすすり泣くこの女は、その姿がどれだけ男の嗜虐心を揺さぶるかを解ってない。

こうなって尚、夫を愛しているという女。

この軽佻浮薄な王宮内で、そんな真摯な想いは抱くだけ無駄だと、とことん思い知らせてやろうか。

「なら、陛下を堕とせ。ねだり方さえ間違えなければ願いは叶う」



★☆★


王国の、軍部の有力者。

王太子であった頃の国王の剣の指南役で、国王の信頼も篤い…とか。

夫婦(特に妻)にとっての諸悪の根源。

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