第344話 ライトセーバー

「よしっ」

彼は、道場での瞑想を終えると、

ライトセーバーを掴んで山を目指す。


黙々と振り下ろし、切っ先三寸で邪魔者を斬り続ける。


自転車で駆け付けた駐在は、

「勘弁して下さいよ~」

と、頭を掻いた。


「居合の刀じゃダメなんじゃろ?」

彼は、自分ちの竹藪を“妻からのお願い”に従って伐採していた。



★☆★


ライトセーバーなんて『STAR WARS』が解らないと書けないじゃんよー。

ヨーダ様とC-3POとR2-D2がいる方が味方っぽくて、

ダースベーダーが敵っぽい。

って事ぐらいしか、知らないんだもんよー。


ライトセーバー。

要は、“切れる剣”って事でいいんだよね?

多分、彼にフォースは、ある。



実際は、山の近所の人が警察に「山で刀を振り回してる人がいる」という通報をしたらしく、パトカーがきたそうだ。


警察「あんたか~(御存知&納得)」

彼「自分とこの山で、自分の刀で、竹斬って、何が悪い?」

警察「悪くはないが、通報があったら、来ないといけないんだ」


という知人の知人の話を思い出し、書いてみた。

だが、やはり。知人から聞いた実話以上には面白くならない。



☆★☆


次のお題は『自由奔放』

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