第311話 帰宅難民 ② 《1-311》-1⃣
「ばいばーい」
夕日が山の向こうに沈む迄に、友達は皆、帰ってしまった。
僕は一人、ブランコを漕ぐ。
暗くなってお腹が鳴れば、水飲み場でたらふく水を飲み、
ベンチの下に新聞紙を敷いて横になる。
服を土で汚したりしたらお母さんに怒られる。
公園の時計の短針の矢印が家の方向を指す。
お父さんは出張。
★☆★
携帯とかが普及する前なら、どこかで起こってたかもしれない。
『父親の出張』という災害発生により、
『母親』が運休し、21時現在、運転再開の目途が付かない
って感じです。
語り部は、小学校低学年ぐらいまでの子かな。
端からなら、母親がこんな事をしてるって父親に言えばいいのにって思うんだけど、こんな事をされても、お母さんが「お父さんにはナイショ」って言うと、それをちゃんと守る上、お母さんが大好きで、お母さんに好かれようと必死なような気がする。
ちなみに、ベンチの下で横になってるのは、誰か(大人。警察とか)に見つからない為です。
Σ⊙▃⊙川ハッ
『帰宅難民①』の夫婦が再構築し、子供は産まれたが、こうなった…とか?
となると、『父親の出張』という災害もあやしい。(¬_¬)
真の被害者は、常に発言能力の無い弱者。
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