第289話 大好き ①

「ふん。ちゃらちゃらとパーティーなんぞに出て出席してる間に、魔物が攻めて来たら、誰が責任を取るというのだ!」


独身をこじらせた将軍はそう怒鳴り、陽だまりの姫からの招待状を持参した執事を、執務室から追いやったが、執事は鍵穴から覗き見ていた。


厚みのある唇を、そっと封蝋に重ねる将軍の姿を。



★☆★


関係ないけど、私の中では将軍のイメージは洋製柴田勝家。

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