第288話 化けの皮 ①
化けの皮を剥がさんと、意気揚々、近衛中将がとったる太刀で、バサリ袈裟懸けに御簾を裂けば、奥には毬を抱え震える六つばかりなる童女。
聞けば、親を亡くし、後見もなく、残った女房の苦肉の策であったらしい。
哀れと、後見を約し連れ帰るも、童女が闇に浮かべる妖し微笑は知らず。
★☆★
類まれな美女の隠棲の噂に、貴族の子弟達はこぞって文を出すが、手玉に取られる。
屋敷の修繕やら道具の設えに必要な金を強請られるも、床入りどころか、姿も見られぬまま夜明かしさせられる。
貢いだ分、恋に浮かされた彼等は、鍛錬も疎かになり、
部下達の不調に事態を重く見た近衛中将が、件の館にずかずかと入りこんだ。と。
そんな感じでしょうかね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます