第279話 バク転土下座
どうしたものか。
彼女の方から近寄ってきたという正論は虚しく、
今更、私を盾に隠れる彼女を返したところで、
この男は、ねちっこく私に膝をついて謝罪するよう求めてくる事だろう。
そうこう考えている内に距離を詰めて来た。
仕方ないな。
土下座ぐらいはしてやるか。
宙返りする私の足が顎を砕く詫びだ。
★☆★
舞台背景は、どこかのパーティー会場。
語り部はモテてデキる男。
語り部に嫉妬した男は、自分の婚約者に美人局をさせ、
彼が引っ掛かった(キスとか、腰を抱くとか)時点でやって来て、
「私の婚約者と知っての所業か!」
とかなんとか糾弾し、語り部を公の場で土下座させて、自分に屈服する姿をパーティー参加物に見せようとした。
ってところでしょうか。
宙返りしてキックで顎を砕いてフッ飛ばし、着地で土下座。っていうのをイメージしたんですが…。
はて。バク転とバク宙は別物?
え? わかんない。
…というか、昨日の話に対してのバク転土下座を求められているのか?
土下座はともかくバク転土下座は、無理×100。
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