第270話 注ぐ
そのパーラーメイドがワゴンを押して入室してくると、
遊戯室に居る紳士達の目は一斉に彼女に注がれた。
もちろん、我が国の総督でもある皇太子も例外ではない。
彼女の注いだワインと共にベッドに連れて行くだろう。
私が心血注いで育て上げた会稽の恥を雪ぐ切り札。
とっておきの傾国の美女に酔うがいい。
★☆★
注ぐものが液体だけというのもつまらんな~って思ってさ。
語り部は、戦争に負けて父(国王)を処刑され、植民地支配されている国の元王子(実質的総督の総督補。降伏・服従で減刑後、同胞を苦しめる今の地位に)。
バカンスを兼ねて視察と植民国の年貢を取りにきた支配国の皇太子を歓待する席で。って感じ。
彼女の注いだワイン=植民支配国の年貢
ベッド=支配国・皇太子にとっての母国。
ともかけてるんだけど、140字に圧縮できる量じゃないな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます