第266話 タマゴボーロ 《1-111》-2⃣ ★

盆休みの終わった通常勤務初日。

かなり早く出勤したと思った私よりも先に、

単身赴任の所長補佐の車があった。


(二人だけは気まずいな)

と、思いながら事務所に入ると、

小袋のタマゴボーロの一粒を親指と人差し指でつまみ、

せつなげにめつすがめつしていたが、

私の存在に気づき、慌てて口の中に入れた。



★☆★



〖1年目:第111話 サプリメント 《1-111》-1⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/1177354055155560375/episodes/16816452219172350023

の所長補佐。


盆休みには自宅に帰っていて、再び単身赴任に向かう前、

娘さんが頑張るパパに自分のおやつをわけてくれたんだろうね。


早く、家族で暮らせるといいね。

って、私の匙加減だけどね。



(『視つつ眺めつ』とかって言葉があったな~)

って思って調べたら『矯めつ眇めつ』だった。



〖3年目:第222話 末期症状 《1-111》-3⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/16817139556778618202/episodes/16817330654657986280

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