第252話 ライター 《1-252》-1⃣

自称ジャーナリストの彼には可愛い恋人がいる。

その彼女が私の部屋まで訪ねて来たのは、行方不明の彼の最後の接触者が私だという疑惑から。

「欲しい資料があるって言うから貸したけど…。その後なんて知らないわ」

素気無すげなく追い返した彼女には言わない。


ベッドサイド。

灰皿の横のライターは彼の残り火。


★☆★


私が彼女に言わない事は、彼とそういう事をした事です。

行方不明の彼はどうなったんでしょうかねぇ。

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