第162話 折り畳み傘
あの子は見る目が無いわ。
貴方みたいに素敵な男性と別れるなんて。
でも私、あの子には感謝しているのよ。
だって、私と貴方を引き合わせてくれたのは、
外ならぬ、あの子だもの。
デートなのに、突然の雨。
貴方は鞄から私を取りだし、見知らぬ女に渡す。
「どうせ、捨てるタイミングを探してた傘ですから」
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