第123話 一字一句
一字一句違えずに、10年前に奴から届いた手紙を書き写しても良かったんだけど、
今の私には、奴の為にそれをする時間を割く事さえ時が惜しい。
だから今回、奴からの援助を求める悲愴な手紙の返事には、
この手紙をそのまま封筒に入れて送り返す事にしたよ。
ねぇ。君は私が卑小な人間だと軽蔑するかい?
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