第070話 警察署 ★

 現場から押収されてきた証拠物件の保管庫では、惨劇を目の当たりにした彼等が、その瞬間に何があったのかを噂話してるに違いない。

(彼等の生の声が聴けないものか)

ふと、そんな事を思ってしまった捜査官の心の裡など露知らず、彼等は、欠損した我が身を嘆き、変な薬剤をつけられた事に憤慨していた。


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