第035話 無念を晴らす ① ★

怒られてばかりの奴と違って、俺はボスのお気に入りだ。

だが、ボスの目を盗み、奴は俺をいたぶりやがった。

くそっ。卑怯な奴だ。

くやしいが腕力じゃあ、あのウドの大木には勝てやしない。

だがな、俺はようやく、あの日の無念を晴らしてやったぜ。


「母ちゃーん。ジョンが僕のスニーカーにう〇こしたー」



★☆★


もちろん、ジョンは犬です。


怒られてばかりの息子より、自分の方がカーストが上だと思ってます。

いたぶられたっていうのは躾なんでしょうが、自分よりカーストが低い者に躾けられるのって、屈辱。


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