第010話 いじわる ≪小松政夫≫

退っ引きならないところまで火をつけて

『どーかひとつ』

と、焦らす。

いつもの貴方の手口。


私を抱いて、他所の女と遊ぶ金をせびって

『悪りーね、悪りーね、ワリーネ・デイートリヒ』

と、足取り軽く出ていった貴方。


「もーイヤ、もーイヤこんな生活!」

お酒に愚痴って泣いても、私は貴方だけが欲しいの。



★☆★


小松政夫氏のご冥福を慎んでお祈り申し上げます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る