3頁

自分のしたいことを押さえつけて生きてきました。

これが欲しい。あれが食べたい。あそこに行きたい。あの人とお話したい。あのゲームがしたい。それをやってみたい。

これらを我慢すると、もれなく褒められました。大人しくしていることが偉く、賢いと褒められました。そうしなければならないとも思いました。

そうしているうちに、高校生。今になって、夢を語れと言うのですか?今になって、積極的になれと言うのですか?

わかりました。夢を語ります。積極的になります。と言いたいところですが、子供の頃に人格形成は済んでいます。夢も、欲を押さえつけてきたせいでよく分かりません。大人しくしてきたせいで、積極的にはなれませんでした。怒らないでください。ごめんなさい。許してください。どうにも出来ないのです。


期待に答えようとしてきました。親を喜ばせようと。良い子を演じてきました。もう演じれなくなってしまいました。期待に答えられません。もう疲れました。休ませてください。


休みも取らせてくれないのですか?私もロボットでは無いので疲れます。遊ぶのなら私では無く、ロボットと遊べばいいじゃないですか。あなたも我慢を知ったらどうです?大人しくしていると褒められますよ。なので怒らないでください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

遺書 下書き @iwashi3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ