レイモンドの前世
あるところに、墓守の少年がいました。
墓守の少年は、たくさんの亡骸を丁寧に埋葬していくのが仕事でした。
その世界では、戦争が起きているため、毎日たくさんの人が亡くなります。
だから、仕事は尽きませんでした。
墓守の少年は毎日大忙し。
けれど、大事な祈りを忘れずに、一人一人を弔っていきます。
しかし、そんな墓守の少年を好きになる人はいませんでした。
戦争を仕掛けた国の人も、仕掛けられた国の人も平等に悼む少年を、卑怯者となじります。
墓守の少年は、ずっとずっと一人ぼっちでした。
彼の近くにいるものは、死んだ人だけ。
墓守の少年は、ずっとさびしいまま、死ぬまで仕事をこなしていました。
――そんなに死者が好きなら、卑怯者のお前もそいつらの仲間にしてやるよ。
死ぬまで、殺されるまで、一人ぼっちで。
生まれたばかりの弟がラスボスだったので、フラグを折って折って…折りまくります! 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます