第14話 ハッピーエンド



 原作で孤独なまま育った弟レイモンドは、孤独なまま学校生活を送っていた。


 そして、学校生活で力を使ってしまい、仲の良かった者達から気味悪がられ、拒絶されてしまい、ラスボス化してしまう。


 救えるのは、主人公アリシャが弟ルートに入った時だけだ。


 他のルートでは、アリシャ達に倒されて監獄行き。


 しかし、この世界なら、もうそんな悲しい事になる心配はないようだった。


 アリシャも、ウルドも、トールも、アリオも、皆仲が良い。

 レイモンドの能力のことも、しっかりと理解してくれている。


 そんな中、最後のイベントが発生した。


 終業式前の告白イベントだ。


 主人公アリシャが誰と一緒になるのかという大事なイベント。


 アリシャは。


「アリオ、これからも私と一緒にいてね」


 同学年であったアリオに告白したようだ。


 レイモンドは、残念そうではなさそうだ。

 良かった。失恋に胸を痛めて、ラスボス化とかもしなさそう。


 その後も、平和な日々が続いた。

 私は無事に卒業し、その後一年遅れて弟も卒業した。


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