第3話 弟をスパルタ教育



 私は早急に、対処する事にした。


 まず、力をコントロールできるようにしなければならない。


 原作開始までの期間に、弟が正体不明の力を発現させる瞬間は何度もある。


 だが、原作ではそれをできるだけ使わせないようにしていた。


 だから、使ってしまった時にコントロールする方法が分からないのだ。


 力を恐れていたままでは、暴発した時が大変だ。


 よく分からない危ない物はできだけ使わせたくない、という周囲の人の気持ちもわかるけど。立ち向かっていかなければ未来は開けない。


 というわけで、私は「私のレイくんは選ばれた人間なのよ。だからすごいのよ」と弟をスパルタ教育した。


「ぱっと力を発揮するの。できる、やれる。がんばれレイ君」という感じで。


 なぜか家の者達に、可哀そうな子を見るような目で見られた。


 そういえばこの頃はまだ、弟の力は誰も知らなかった。


 痛恨のミスだ。


 スパルタしてから、弟の力が明らかになった。


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