魔物生産者になって思い通りの世界を作る

ハチ様

第1話

「いててて」

鈍い痛みで目が覚めた…

「………ふえっ?」

間抜けな声を出したことも弁解させてくれ

誰でも全く知らない土地に急に来てしまったらおかしな声の一つやニつたてるだろう。

「ここって…うちの近くの公園に似てる……」

「も、もしかして、これって『異世界転生』ってやつかな!!」

この知らない土地に来ても何故か喜んでいるちょっとヤバい人それがこの物語の主人公、斎藤瞬介だ。

この人物の概要を説明すると、高校2年生にもなって厨二病、という感じだ。

只今『異世界転生』をしたと勘違いしている。本人は残念に思うだろうが…

「早速探検だー!まずは……こっちー」

早速、公園を探検する幼稚園児のように走り始めた…

「あれっ?僕の家だ…、ということは?ここは?異世界じゃ?……ないー!」

残念な現実に気づいてしまったようだ

「なあ〜んだ、帰ろーと」

あまりショックではなかったらしい

「ただいまー」

「瞬介!大丈夫だったの!」

「どーしたの?おかーさん」

「何を言っているの?外では震度27だったのよ!」

一応言っておくが、震度27でこの家が残っているのは科学技術で震度30までなら耐えられるようにできているからだ。

しかし人間は早々変わっていない、普段通り道にいたら震度27なんてとても耐えられるものではない。

「無事ならいいわ。それよりニュースを見せて。」

「ほいっ!ポチッとな」


「本日午後4時ごろ今年に入って3度目となる震度20以上の地震が発生しました。ちょうど帰宅途中の児童は地震にあったはずですが、未だ、けが人の情報は入ってきません。」

「いや〜この地震でねぇ〜けが人の情報が入ってこないのはおかし〜んじゃない〜?」

有名な芸人とナレーターが喋っている。


「最近この星大丈夫なのかしらねぇ?」

斎藤母の予想通り、この星は大丈夫ではなかった…


3ヶ月後………

ゴゴゴゴ

地鳴りがしたときから瞬介母は異変を感じていた

その時!

グラッ

「瞬!伏せて!」

家が揺れた、

花瓶が音を立てて落ちた。


………数分後に地震は収まった。

瞬介は「大丈夫で良かったねー」

と言っているが大丈夫ではない

震度30程度なら余裕で耐えられるはずの家が大きく揺れたのだ、

「震度50くらいあったんじゃないかしら…」

急いでニュースをつけた、

ザ、ザァァ

何も映らなかった。

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