202012ジャパロボ 12

渋谷かな

第1話 ジャパロボ12

「まさか!? あれに菜々子ちゃんが!?」

 愛は皇居上空に現れた黒い巨大なジャパロボに恐怖した。

 ドカーン! ドカーン! ドカーン!

 黒いジャパロボは休むことなく、敵味方関係なくミサイルを撃ち続けている。

「やめろ!? 皆殺しにするつもりか!?」

 愛は黒い巨大なジャパロボの攻撃に憤りを感じる。

「愛隊長!? 我々のジャパロボには飛行能力はありません!?」

 黒い巨大なジャパロボは空に浮いている。陸戦兵器のジャパロボでは空にいるジャパロボと戦う術がなかった。

「バズーカを撃ちまくれ! それしか方法がない!」

「了解!」

 愛の指示で愛隊の4機のジャパロボがバズーカ砲を撃ちまくる。

 ドカーン!

 愛隊はミサイルを撃つが空を飛んでいる相手には命中しない。

「クソッ!? どうすればいいんだ!?」

 手も足も出ない。どうすることもできなかった。

「んん!? 移動するぞ!?」

 上空を飛んでいるジャパロボが移動し始めた。

「奴はどこへ向かう気だ?」

 空飛ぶジャパロボは武器をミサイルから何かに換える。

 ズドドドドドドド-! 

「高エネルギー砲!?」

 空飛ぶジャパロボが東京の街に巨大なビーム兵器をぶち込んだ。

「街が、東京が燃えている!?」

 愛隊の面々は絶句するしか術はなかった。


「ラブリ、どこか苦しい所はないか?」

「大丈夫。私は全てを破壊して、全てを作り直す。既得権益なんて大っ嫌いだ。」

 空飛ぶジャパロボのコクピットにはクローン人間のラブリが搭乗していた。

「残念だが時間だ。基地に帰ってこい。」

 ラブリはローラ隊に配属された。

「嫌だね。私はもっと街を破壊するんだ! 私はそのために作られたのだから! ワッハッハー!」

 そして命令を無視したラブリは2発目の高エネルギービームを地上に浴びせた。

「おい!? ラブリ!? 聞いているのか!?」

「無理ですね。こちらの声は届いていないみたいです。」

「クソッ!?」

 ローラ隊長たちはラブリに呆れる。

「行きましょう。ローラ隊長。ラブリがうちに配属されたのも暴走した時に止めれるのが我々だけだからですよ。ジャパカイダの上層部は分かっていたんだ。こうなることを。」

 菜々子はラブリを討つために出撃を決める。


(どうすればいい? どうすれば、空を飛ぶジャパロボを倒すことができるんだ!?)

 愛は悩みに悩んでいた。

(こんな時に菜々子ちゃんならどうする?)

 そして友達の菜々子のことを考えた。

(そうだ! きっと菜々子ちゃんなら諦めないはずだ! 考えろ! 何か策があるはずだ!)

 愛は空高く飛ぶ方法を模索する。

 つづく。

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