*主要登場人物紹介(第1節終了時点)


遠藤公太えんどうこうた26歳

通称コータ。本編の主人公である受託業者メイズ・ウォーカー

 イジメを理由に中学1年の2学期に転校。以後大輝、里奈と親友関係になる。

 転校後の中学高校時代は五十嵐里奈の実家が経営する五十嵐心然流の道場に大輝、里奈と共に通う。学生当時は体術を好んでいたが、本作中では剣術に力を入れている。

 親友大輝の失踪事件後は強い喪失感から無気力人間となり、以後は流されるままの人生を送っていた。勤め先では「生ける屍」や「世捨て人」といったあだ名を付けられるが、現在はある事件を切っ掛けに嘗ての自分を取り戻しつつある。


広沢大輝ひろさわだいき50歳

異世界大賢者兼勇者

 大輝の親友で、里奈とはお互いに恋心を抱き合う幼馴染の関係。当時は爽やか系イケメンで運動神経抜群且つ学年屈指の成績優秀者。更に実家が有名な刀匠一族であるため、コータをして情報過多人間と言わしめるほどの青年であった。ただ、本人は少しオタク気質がありオカルトマニアな側面を持っている。

 18歳の秋、キャンプ中に失踪。偶然異空間に繋がった穴に落ち、異世界の東の王国「メラノア王国」に大賢者兼勇者として召喚される。以後、異世界を滅亡寸前に追い込んだ「魔坑」を駆逐する活動を行いつつ、元の世界との繋がりを取り戻そうと日夜魔術的な取り組みを行っていた。


ハム太

造魔生物・メラノア王国聖騎士

 最上級純粋魔石を素体にして、異世界に召喚されて間もない大輝が造り出した造魔生物。以後「魔坑」討伐を行う大輝の「一の子分」として活躍した。「魔坑」討伐が完了した後はメラノア王国に乞われて聖騎士の地位に叙せられている。(ここまで全部本人談)

 特徴的な1人称と語尾をアイデンティティーとしているため、文脈的に言葉遣いが破綻する時がある。また、黙っていれば大き目サイズの三毛柄ゴールデンハムスターの外見もあり愛くるしいが、一旦喋り出すとイメージを破壊する食い意地の悪さと口の悪さを発揮する。但し、豊富な経験と有用なスキルを所持しているのは事実でコータ達チーム岡本を助ける場面はしばしば。


五十嵐里奈いがらしりな26歳

国家公務員[管理機構]出向先係長

 コータの親友で大輝とは幼馴染の関係にある女性。中学高校時代からの美貌の持ち主で、読者モデルのスカウトを受けた経験もある。現在のルックスは「グラマラスな大和撫子」といった雰囲気を漂わせている。ただし、実家が武術家一族で実父が五十嵐心然流師範五十嵐豪志(通称豪志先生)であるため、中身は大和撫子というよりも武人。非常に男っぽいさばけた性格をしている。管理機構の先輩職員である富岡係長曰く「思い浮かぶ限り最も残念な美女」と称されている(勿論本人は知らない)。

 淡い恋愛関係にあった大輝の失踪を長年引き摺ってたが、多忙な日々を過ごす内に想いは思い出に昇華しているようである。


岡本忠司おかもとただし32歳

チーム岡本リーダー、受託業者メイズ・ウォーカー

 既婚2児の父。リストラされる前のコータの上司で、当時は元ヤンMGと呼ばれていた。大柄な体格に強面な風貌の持ち主で、見た目は非常に怖い。エリアスタッフ時代に悪質常習クレーマーの対応をした際、岡本が謝罪する前にクレーマーが泣いて謝ったという話は前職場で伝説級の逸話になっている。マネージャーとしては、本人の人生経験から来る懐の深さと独特な統率力を以て「チーム岡本」というブラック集団を築き上げていた。

 ただ、本人は自分を子煩悩で愛妻家な至って普通の常識人だと思っている。また、ヤンチャをしていた若い頃に更生の道を示してくれた或る人物には感謝を忘れないという義理堅い側面も持っている。

 

 

飯田翔いいだかける25歳

チーム岡本、受託業者メイズ・ウォーカー

 実家は飯田金属(株)という金属加工工場を営んでいるが、社長である父親からコミュニケーション能力を鍛えるために外食産業での修行を命じられた青年。幼いころから会話に関するコンプレックスを抱えていて成功体験に乏しく自分に自信が無い、と自己分析している。しかし、それらを克服するために具体的な行動を取るといった点で芯が強い青年でもある。

 メイズ・ウォーカーとして活動をする過程であるスキルを習得し、以後は工場経営する実家の強みを生かし、メイズ・ウォーカー活動の傍らで装備開発にも力を入れつつある。



嶋川朱音しまかわあかね23歳

チーム岡本、受託業者メイズ・ウォーカー

 チーム岡本紅一点にして、遠距離攻撃担当の射手。アーチェリー競技経験を活かし、活動当初からチームの攻撃力の要のとなる。外見はショートボブのスレンダー系可愛い妹キャラで、見かけによらず(?)激辛マニアでもある。あと、意外なことに帰国子女でもある。現在両親はベトナムに赴任しているため、立川市内のマンションで一人暮らしをしている。

 大学時代の交際相手がストーカー化したため、しばらく恋愛に消極的だったが、前職場の新入社員時代から遠藤公太に興味を持っており、現在は密かに恋愛感情に発展している。



遠藤千尋えんどうちひろ21歳

コータの妹

 母親の急死を機に兄と疎遠になっていた。その後キャバクラでキャストとして働いていたが、交際相手の大学生に騙されて借金を背負うことになってしまう。一時は風俗で働くことを決意し掛けるが、寸前のところで兄コータに助けられる。



五十嵐豪志いがらしごうしひとみ夫妻

里奈の両親

 五十嵐豪志は新古武術五十嵐心然流の当代当主で道場師範。戦技指導を通じて警察、防衛関連への顔が広い現代の武術家。コータ達の直接の師匠でもある。優しさと少々トリッキーな厳しさを持つ独特の人間味がある人物で、早くに父親を亡くしているコータの精神的な父親役でもある。

 五十嵐瞳は豪志の妻。こちらは少々若作りながらごく普通の主婦。コータの母が亡くなってからは、母代わりを気負うものの、構いきれなかったことを少し悔やんでいる模様。また、このままでは行き遅れそうな娘に対して気を揉む日々を過ごしている。


*その他登場人物についてご希望がありましたらコメントなどで教えてください。

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