水曜日 18:38
闇の翼versus黒い鳥
大きな黒い鳥は、真直ぐに
闇の翼と黒い鳥の力の差は、あまりにも歴然として、比べること自体が愚かで無意味でした。
それなのに、大きな黒い鳥は
彼の心にともる小さな灯火だけを、
万一、街の住民のだれかがこの光景を目撃したら、大きな黒い鳥は闇の翼への恐怖のあまり、狂ってしまったとしか思わないでしょう。
闇の翼は、この狂った黒い鳥に一瞬
虹の橋で自分に
しかし、すぐに今夜のウォーミングアップには
大きな黒い鳥のうちにともる小さな灯火は、それを見ると彼に告げました。
闇の翼を、この一点から決して先に行かせてはならないと。
大きな黒い鳥は胸の内の小さな灯火に応えるべく、待ち構える闇の翼に、
そして、ふたつの黒いつばさがぶつかり合い、戦いの
が、闇の翼は赤子の腕をひねるよりたやすく、
あっけない戦いの終わりに、運命の仔猫たちは、鳥かごの中から声を限りに叫びました。
「鳥さん!」
「鳥さん!」
「鳥さん!」
その声が打ち負かされた大きな黒い鳥に届くはずはないと知りながらも、3にんの運命の仔猫たちは大きな黒い鳥に向かって、声を限りに叫ばずにはいられませんでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます