須賀雅紀は痛すぎる
ラリックマ
プロローグ
第1話恋
恋。
青春の代名詞とも言えるこの感情に、多くの学生は魅了される。いかに青春したか。それは、恋無くして語る資格なし! 異性と放課後デートをしたり、または好きな人間と恋の駆け引きをしたり、恋の形はそれぞれ。
だが、青春をいかに謳歌するか。それは、いかに恋を楽しんだか。そう言っても過言ではないほど、青春と恋は切り離せないものである。
恋をしない人間はいない。どんな事情を抱えていても、どんな環境で育とうと、例外なく人は恋をする。
そしてここにも一人、不治の病に感染した人間が一人いた。完璧超人、眉目秀麗、文武両道。「天は二物を与えず」なんてことはないと、この男の存在が証明している。
彼ほど多才ですべのことに秀でた人間はいないと断言できるほど、彼は完璧だった。今までの人生で不自由したことはなにもなく、全てが彼の思い通りに進んでいた。だが、それ故に、物事を楽観的に捉えすぎてしまう傾向が彼にはある。
世の中は自分が中心で回っていると本気で思っている彼は、かなり痛い言動をしてしまう。しかしそれでも、彼は許されてきた。それは、圧倒的美貌による物だ。
同性異性問わず魅了する彼の容姿に、他者は不快感を感じることができない。それどころか、そんな痛い言動すらカッコいいと写ってしまう。
彼は今まで容姿と才能で数々の人間を黙らせてきた。しかし、それでもその美貌に魅了されない女子生徒が一人いた。これはそんな完璧超人の彼が、いかにしてその女子生徒を落とすかという物語。
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