あおのころ
小鞠
進路相談の日
今日は進路相談
これからの進路どうするの?
って聞かれてもな~。
母からも、アンタどうするの?
ってうーん。
なんかいきなり突き放された感じ
今まで受け身で
これやりなさい、あれやりなさい。
って言われてたのに
なんでいきなり自分で決めなきゃなんないの
分からないよ先のことなんて
友だちも大学行くって言ってたし
大学進学かなー
って答えたら
そこで何したいの?
えー、学部何があるか知らんしな。
てきとーに文学部って言ってみる。
そしたら、そこに文学部はありませんよ。
てきとーに答えてしまったのがバレる。
真剣に考えなさい。
ここでの選択がこれからを大きく変えるかもしれないのよ。
どっかの誰かが
作ってくれないかな。
あなたの適性これですよーって
大学とか仕事とか勝手に決めてくれる機械的なやつ。
自分で判断するのってむずかしいし。
自分がやりたい!って思っても合う合わないあるんだろうから。努力だけじゃどうにもならないことってあるんだって。
ほんとやだやだ。
将来のこと考えるのなんて。
めんどくさい。ほんとうに。
そのあと、部活にいって
先輩に聞いてみた。
どうして、あの大学に決めたんですか?
えー、なんかかっこ良くね?
大学の名前が。
好きな先輩が行ってるから。
美人、イケメンが多いって聞いたから。
弁護士になりたいから。
家から近いから。
他県に行きたいから。
なんとなく?
そんな理由で決めたのかよ。って思った。
もちろん就きたい職業のためって先輩もいたけど、なんとなく?ってなんだよ。
そんな理由?
いいんだよ、理由なんてあってもなくても。
皆がみんな、でっかい夢なんて
持ってるわけないじゃん。
そしたら世の中、成功者だらけじゃん。
ただ生きてりゃそのうち
やりたいこと見つかるっしょ。
へぇ、、私の求めてる答えとは
少し違うような気もしたけど
少しだけ前が見えてきた
ように思えた。
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